なぜ日本人は英語を話せないの?

“Why can't Japanese speak English?”


これは、クルー時代に同僚のオーストラリア人に聞かれた質問です。

私はオーストラリアのシドニーをベースに、日本、タイ、マレーシア、インドネシア、ベトナム、ハワイ(USA)へのフライトに乗務していました。


オーストラリア人はもちろん、それぞれの就航地へのお客様を接客するなか、日本以外のアジア圏のお客様は流暢に英語を話せる方が沢山いらっしゃいました。

一方、日本人は機内でもの静か。オーストラリア人クルーに話しかけられれば、何か言いたげ(なのは私には分かるのですが…)でもあまり話さない。

私が日本語で話しかけると突然話し出すお客様たちを、オーストラリア人クルーはみんな不思議に思っていたようです。

日本人が英語を話せない理由の一つとして、言わなくても分かり合える以心伝心(英語でなんと「テレパシー」) が出来る日本の国民性が挙げられるでしょう。

(お客様からのリクエストよりも先に気付き、細やかなサービスする日系航空会社のCAさんは素晴らしい!)

以心伝心を否定しているわけではありませんが、同じような文化の無い外国人との間では言葉にしないと通じ合えません。

また、別の理由としては、私たちが受けてきた従来の英語教育が文法や単語など、「英語を知る」ことに重点が置かれ「英語を使う」練習が少なかったからなのです。

(実際、「読む」「聞く」「話す」「書く」の4つの技能を総合的に測定するTOEFLという試験での日本の成績はアジア圏でもなんとか最下位を免れているという状況です。)

帰国後、出会ったLearning World本

その筆者、中本幹子の講習を受けて思ったのは(なぜ私が小さい頃にこのテキストに出会えていなかったのだろう!)という事。

「いきなり文法」ではなく、まずは聞く耳。生まれたばかりの赤ちゃんが母国語を覚える順と同じように、耳で英語にふれる音声教育から始まります。

そして、英語での発言を促す活動、段階を踏んだ読み書き、最終的には自分の言いたいことを英語で発表(プレゼンテーション)できる英語力が身に付くよう設計されています。

シリーズを通じて、自尊心を高め、人前で発言できるコミュニケーション能力を養う活動がふんだんに盛り込まれているのです。

英語教育だけにとどまらないその内容に私は深く感銘を受け、心から共感することが出来ました。

このテキストに出会えた子供たちはラッキーです。

KIDS ENGLISH STUDIO のみんなには、これからも楽しく『使える英語』を身に付けて行ってほしいと願っています。

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